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2021年12月

Raspberry Pi 400 レビュー

Raspberry Pi 400 を購入しましたので、レビューをさせていただきます。
本ブログの投稿者である社員Iの学生の頃、今のパソコンはマイコンと呼ばれ、個人ユーザーが使うコンピューターはキーボード一体型の物が普通でした。
代表的なものはPC-8001とか、APPLE ][とかですね。
貧乏学生には買えませんでしたが、学校にある物で遊ばせてもらっていました。
そんな時代の人間なので、昨年Raspberry Pi 400が発表されてすぐに 欲しい!と物欲が刺激され、日本語版が発売されるのを首を長くして待っていました。
そして、やっと入手。入手したのはディスプレイ以外で必要なものが全てセットされたスターターキットです。
「Raspberry Pi beginner's guide」日本語版という書籍も付いています。


本体上から

後ろから

見た目はラズパイの公式ケースなどと同様の白とピンクのツートンカラーのキーボードです。



「0」~「¥」までのキーは狭くなっています。
F10キーに電源マークが付いています。Fn+F10で電源のON/OFFができるようです。今までのRaspberry Piには電源管理の機能はなくて、シャットダウン後に電源ケーブルを抜くなどして電源をOFFにする必要がありました。
普通のパソコンとして使うにはこういう電源制御が必要ですね。
F11、F12キーは無く、Fnキーと同時押しの必要があります。使用頻度低いので問題ないです。

スターターキットに添付されているSDカードにはすでにRaspberryPi OSが書き込まれています。
そのまま、SDカードスロットに挿し込んでACアダプタを接続するとセットアップがはじまります。
セットアップ手順は従来のRaspberry Piと基本的に同じなので、以前の記事を参考にしてください。
ただし、Wifiの有無などによる違いはあります。

セットアップが終了したらメニューからシャットダウンさせます。
右上の電源LEDが消えました。シャットダウン後に電源ケーブルを抜く必要のあった今までのRaspberry Piとは違います。
電源を入れるにはF10キーを押します。Fnキーはいりません。0.5秒程度の長押しで起動します。
電源を切るにはFnキーとF10キーを同時に長押しします。画面左下のラズベリーマークをクリックしたら現れるスタートメニューからシャットダウンを選択しても電源が切れます。

ここからがレビューになります。
キーボードは10キーのないコンパクトな薄型。キーを打つと少したわむ感じがします。
自分は古いタイプのキーボード、キーの高さがあり、打つときのストロークのあるキーボードを普段使っているので、このタイプは使いにくいです。薄型の物に慣れている方、弘法キーボードを選ばずな方は問題ないでしょう。

本体の後ろにはUSBや電源の差し込み口があり、現在は4本のケーブルが挿してあります。左からマウス、PCスピーカー、電源、ディスプレイにつながっています。
自分はキーボードの位置を動かすことも多いので、なるべくここに繋げるケーブルは少なくしたいと思っています。そのためにはスピーカー内蔵型のディスプレイを買ったり、Bluetoothマウスを買ったりと投資が必要になりますが。

パソコンとしての使用感は他のLinuxPCとほぼ同じです。
Windowsとの比較になりますが、アプリのインストール等を行うのに端末を起動してコマンドの入力が必要であったり、いちいちパスワードが必要であったりと、そういうことになれていない人には使いにくいでしょう。
なお、アプリのインストールはGUIでもできますが、"パッケージ"単位でのインストールなのでコマンドで打つときと同程度の知識が必要です。
後はマルチメディア系は弱いですね。必要に応じてアプリをインストールすればいいのですが、それでもYahoo Newsの動画は見れないです。


以前の記事ではRaspberry Piをファイルサーバーに使用する為に設定したので、sambaの設定をしましたが、このRaspberry Pi 400は端末として使用するつもりですのでファイルサーバーのファイルを利用できるようにします。
その為にはcifsという機能を使用します。これはlinuxでsambaサーバーをマウントする為の機能です。
sambaサーバーのマウントは以下ように行います。
まず、マウントポイントを作成し、以下のコマンドでマウントできます。
smbサーバーはホスト192.168.0.15にraspberry-pi-smbの名前で構築していますので、デバイス名は「//192.168.0.15/raspberry-pi-smb」とします。

$ sudo mkdir -p /mnt/nas
$ sudo mount -type cifs //192.168.0.15/raspberry-pi-smb /mnt/nas -O guest 

起動時にマウントする為にはfstabに以下の様に追加します。
//192.168.0.15/raspberry-pi-smb /mnt/nas	cifs	_netdev,guest,file_mode=0777,dir_mode=0777	0	0

修正したfstabが正しくできているかマウントして確認します。
$ sudo mount -a
$ df
ファイルシス                  1K-ブロック      使用     使用可 使用% マウント位置
/dev/root                        29633928   9433640   18900776   34% /
devtmpfs                          1800564         0    1800564    0% /dev
tmpfs                             1965428     28648    1936780    2% /dev/shm
tmpfs                             1965428      8828    1956600    1% /run
tmpfs                                5120         4       5116    1% /run/lock
tmpfs                             1965428         0    1965428    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1                     258095     49281     208814   20% /boot
//192.168.0.15/raspberry-pi-smb 488254460 247512428  240742032   51% /mnt/nas
tmpfs                              393084        12     393072    1% /run/user/330
マウントは成功していますね。

fstabを設定したのでRaspberry Pi 400を再起動しました。しかしマウントできませんでした。どこが悪いのでしょう?
ググってみると以下のページを見つけました。
Raspberry Pi 3 に NAS をマウントさせる
fstabを読み込んでディスクをマウントする時点ではネットワークは有効になっていない為にマウントできないようです。

リンク先にはコマンドで行う方法で書いてありますが、GUIで設定しました。
GUIで行う場合は 「Raspberry Piの設定」画面で行います。
スタートメニュー->設定->Raspberry Piの設定 を選択し、「Raspberry Piの設定」画面を開き、下図のように設定します。

この設定を行う事で起動時からネットワークが有効になりcifsをマウントし、NASのファイルを使用できるようになりました。

今後の展開としてはUSB接続のSSDからブートできるようにしたいなと考えています。
端末として使う為SDカードのアクセスも多いので、SDカード寿命対策と高速化の一石二鳥を図ります。

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ラズベリーパイその後

前回までの投稿で古いラズベリーパイを使用してホームサーバーを構築しました。
現在、そのラズベリーパイはホームサーバーとしては使用していません。
では、どうなっているかというと、I2S-DACという基盤とvolumio2というソフトウェアを使用したネットワーク音楽プレイヤーになっています。

volumio2とは何かというと、「音楽再生に特化したRaspberyPi用Linuxディストリビューション」です。もう少し簡単に言うと「音楽プレイヤーソフトウェア」です。
この面白い所は、ユーザーインターフェースはwebアプリとなっていてネットワーク上にあるPCやスマホからブラウザを通して制御できるというものです。なので、自分自身のディスプレイでGUIを使用するにはパワー不足である初代のラズベリーパイでも制御ができます。下の写真がVolumio2の画面です。


I2S-DACはラズベリーパイの上に乗っている白い基盤です。
I2S-DACのI2Sとは"Inter-IC Sound"の略で、デジタル音声信号を伝送する標準規格です。
I2S-DACのDACとは"Digital-Analog Converter"の略でデジタル音声信号をスピーカーへ出力できるようなアナログ音声信号へ変換する装置です。
ラズベリーパイは楽曲データとして持っているデジタル音声信号のデータをI2Sインターフェースを通してDACへ送信し、DACがアナログ音声信号へ変換することで音楽が再生されます。

ラズベリーパイとI2S-DACとの間はI2S信号をジャンパ線で繋げます。新しいラズベリーパイはGPIOピンにI2S信号が出ているのですが、Raspberry Pi Model Bの場合、I2S信号の出力にはピンが立っていません。その代わりにピンを立てる為の穴が開いています。
そこにピンをはんだ付けし、ジャンパ線でI2S-DACと繋げます。自分はピンを用意していなかったので、ジャンパ線を直接はんだ付けしました。
今更、初代のラズベリーパイで何かを作ろうという人はいないと思いますが、参考用に穴と信号の対応を以下の写真に載せておきます。

I2S-DAC基板上の同名のピンとジャンパ線でつなげば配線は完了です。

SDカードにVolumio2のイメージを書き込み、Volumio2の設定画面でI2S-DACの種類を設定すればネットワーク音楽プレイヤーの完成です。
SDカードへのイメージ書き込み方法、Volumio2の設定方法はググって見てください。ディスプレイなしでWi-Fiを設定する方法はその手があったか!と感心するような方法で設定するようになっていますよ。
下の写真はVolumio2の音声信号出力先を設定する画面ですが、ここでDAC ModelにI2S-DACの製品名を選択します。要はI2S基板のドライバを選択するものです。
自分の使用する製品が選択しに無い場合でもあきらめないでください。製品名でググってみればその製品のユーザーが何を設定したかのブログ記事が出てくる可能性があります。あれば何を選択すればいいかわかります。


完成したラズベリーパイは自宅のステレオに繋げて音楽を聴いています。約20年前に購入したエントリークラスのコンポです。オーディオマニアでもない自分には充分いい音で鳴ってくれています。

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